グッチ創業一族の争いを描いた映画「House of Gucci」が2021年11月24日から全米公開に。

主演はレディ・ガガ。監督は「オデッセイ」や「ブレードランナー」を手掛けたリドリー・スコットが務めます。

1921年にイタリアでレザーグッズ専門店として創業したグッチは、華々しい成功の裏で創業一族の熾烈な争いが絶えなかったのだとか。

この映画では、創業者グッチオ・グッチの孫世代の人物を中心に、当時のブランドトップの座についていたマウリツィオ・グッチがマフィアによって暗殺された事件を描いています。

グッチ一族の歴史を記したサラ・ゲイ・フォーデン作「The House of Gucci: A Sensational Story of Murder,Madness,Glamour,and Greed」が脚本のベースに。

世界的に有名な高級ブランド、不正な財務管理、衝撃的殺人事件にまで発展した一族の骨肉の争い―― グッチ家の物語はこのうえなくセンセーショナルである。そして、ウィメンズウェアデイリー誌の元記者という経歴をもつサラ・ゲイ・フォーデンが、この一族のワイドショー的魅力をあますところなく描き出したのが、本書である。グッチオ・グッチがはじめてフィレンツェ(イタリア)に革製品の店を開いたのは、1921年のこと。しかし、海外進出を成し遂げ、ローファーやフローラスカーフといった製品を世界的な富とステータスのシンボルにまで高めたのは、グッチオの息子アルドの功績によるものだった。アルドの息子たちや、アルドの弟ロドルフォ、そしてロドルフォの息子マウリツィオも、この家族経営のビジネスに加わっていた。しかし、アルドの専制的なやりかたを必ずしも快く思っていたわけではなく、重役会議の終わりには灰皿やグッチのハンドバッグが飛び交うこともしばしばだった。1980年代に入ると一族の対立は激化し、ついにはアルドの息子パオロが裏切って、会社の財務関係書類を公表するに至る。その結果、アルドは脱税で刑務所送りになる寸前まで追い込まれた。やがて、さらにショッキングな事件が起きる。1995年、マウリツィオがまるで処刑されるようにして射殺され、1998年にはその狙撃を命じた黒幕として、マウリツィオの元妻パトリツィアが有罪判決を受けたのだ。一方、CEOのドメニコ・デ・ソーレとクリエイティブディレクターのトム・フォードは、この家族経営会社を近代的企業に変貌させ、グッチを再びファッションとマーケティングの最先端のブランドとして返り咲きをさせることに成功しつつあった。フォーデンはこのビジネス再建の過程を、グッチ家の人々の抗争に劣らぬほどドラマチックに描いていく(グッチの場合、ビジネスと個人的抗争がしばしば関連していることはいうまでもない)。その結果、本書は、一族の伝記として実におもしろく読めると同時に、企業の歴史を描いた洞察に満ちた書としても楽しめる1冊となった。 

ブランドヒストリーを描いた映画だけに、衣装も華やかで、主演のレディ・ガガも美しい・・・

現時点で日本公開日は未定になっていますが、ぜひ観てみたい映画です。

『House of Gucci(原題)』
全米公開日:2021年11月24日(水)
日本公開日:未定
監督:リドリー・スコット
キャスト:レディ・ガガ、アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ