「ワールド・ビジョンの実際の評判はどうなのだろう?」
「寄付したお金はちゃんと使われるのだろうか?」

ご自分の大切なお金を寄付する先を考えたときに、「信頼できる団体かどうか」は気になるところだと思います。

私は仲間と共に 2008年から約13年間、ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップに参加しています。これまでの支援や交流についてこちらの記事にまとていますので、ご参考にしていただけたらと思います。

すでに13年もの間お付き合いをさせていただいているので、「しっかりと実態があり、大きな規模で国際支援の活動をしている団体」ということは理解しているのですが。

これからチャイルド・スポンサーシップに参加してみようと考えている方の参考になるよう、今回の記事では「ワールド・ビジョンが信頼できる団体かどうか」というのを、年次報告書の数字で見ていこうと思います。

ワールド・ビジョン・ジャパン 年次報告書

ワールド・ビジョン・ジャパンの年次報告書は、毎年3月に発行され、冊子になって届きます。年度の活動内容の他、会計報告もわかりやすく詳細に掲載されています。

また、内容の情報公開もされていて、公式サイト上で誰でも見ることができます。

今現在、手元にある最新の「2019年度」「2020年度」で見ていきましょう。

■2019年度

■2020年度

全部で30ページほどある冊子になりますが、今回は数字の部分を見ていきましょう。

資金の使い方

ワールド・ビジョン・ジャパンの2019年度(左)の経常収益は60億6,992万円。2020年度(右)は59億39万円です。

いずれも、資金源の半分以上はチャイルド・スポンサーシップによって集められた資金で、その用途は「支援地域の子どもたちを取り巻く環境を改善する長期的な支援活動」に使われています。

資金の使い道とその割合を見てみると、2019年、2020年のいずれも、現地事業活動に約83%、広報活動に約14%、という割合で使われています。

テレビCMや大々的な広告などを見かけて「集めたお金を広告宣伝に使うなら、その分、支援に使ったらいいんじゃないの?」と思う方もいるようですが・・・

まず、資金を集めるため(スポンサーを募るため)に広告は大きな役割を担っていると思います。

もちろん、無駄に広告にお金をかけるのはいかがなものかと思いますが、ワールド・ビジョン・ジャパンの場合、現地事業活動のために、資金の約83%が使われています。

活動規模の大きな団体は、現地事業活動のために使う資金の基準を「約7割」としているところが多いそうです。

8割以上を現地事業に当てているワールド・ビジョン・ジャパンは、十分に現地の事業活動に寄付金を使っている、と評価できるそう。

このことから、寄付金を集める際に示された目的と用途に沿って、お金が適正に使われていることがわります。

以前、チャイルドからのお手紙と一緒にお知らせの立派なチラシが毎回毎回入っていて、6人分×数ヶ月で続いたときには、さすがにこれは経費の無駄遣いでは?と思い、メールで意見を送ったことがあったのですが。

そもそも、細部まで完璧な組織などあるはずがなく。利用者の意見を元に検討・改善をして、よりよくなってくれたらそれでいいかなと思っています。

認定NPOを取得している

また、ワールド・ビジョン・ジャパンは、2002年5月1日に国税庁より「認定NPO法人」として認定されています。(2014年にNPO法の改正があった際にも、あらためて東京都より認定されています)

【認定NPOを取得するための要件】
・運営組織及び経理が適切であること
・事業活動の内容が適切であること
・情報公開を適切に行っていること
・事業報告書等を所轄庁に提出していること
・法令違反、不正の行為、公益に反する事実がないこと

認定NPOを取得するには、上記の認定基準を満たした運営と体制が必要で、社会的な公益性や信頼性があるとことが前提となっています。

日本には5万団体以上のNPO団体があり、その中でワールド・ビジョン・ジャパンのように所轄庁から認定を受けている認定NPO法人は、全体の約2%程度しかないそうです。

取得した後も、監査や経理などの厳しい審査が毎年あり、継続することも簡単なことではありません。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、取得してから20年ほど認定NPOとしての資格を維持していることから、寄付先として信頼できる団体、と言えると思います。

まとめ

恥ずかしながら、これまで年次報告書はさらっと目を通す程度で、今回この記事を書くにあたって見返してみて、私もあらためてワールド・ビジョン・ジャパンの活動についての理解が深まりました😌

コロナのパンデミックで遅々としていた活動も、最近になっていろいろと再開されはじめ、デジタル化も少しずつですが進んできているようです。

これからもワールド・ビジョン・ジャパンを通して、末永く支援を続けていけたらと思っています😊


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世界の貧困、災害、紛争に苦しむ子どもたちを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン

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